Vol.023 SNSでバズる会社・バズらない会社の違いは「マーケティングFIT」にあった!
- InnovatIon
- 4月9日
- 読了時間: 5分
更新日:3 日前
はじめに:最近増えているSNS活用の相談
「SNSでフォロワーを増やしたい」
「自社でインフルエンサーになりたい」
「インフルエンサーを使ってPRしたい」
――こんな相談がここ最近、急増しています。
SNSはたしかに今の時代、最も手軽で影響力のあるPRツールのひとつです。テクニックも多く出回っており、誰でも気軽に取り組めるのが魅力です。
でも、同じテクニックを使っているのにバズる会社と全く反応がない会社があるのは、なぜでしょうか?
SNSは「手段」に過ぎない
SNSに限らず、すべてのプロモーション施策は手段です。
重要なのは、その前段階。
それが今回のテーマである**「マーケティングFIT」**です。
マーケティングFITとは?

マーケティングFITとは、以下の4つの重なるポイントを指します:
ニーズがあること(市場の声)
自社の強みが活かせること
自分たちに“できる”こと(リソース)
きちんと稼げる(利益が出る)構造があること
この4つが重なって初めて、SNSという手段が“武器”になります。
逆に言えば、どれか1つでも欠けていれば、SNSをどれだけ頑張っても空回りしてしまう可能性が高くなります。
テクニックだけでは“バズらない”理由
たとえば、以下のような例を想像してください。
どんなに映える商品写真を投稿しても、そもそも市場にニーズがなければ反応は薄い
どれだけ素敵なストーリーがあっても、伝えるリソース(時間・人材・スキル)が不足していれば届かない
一時的にバズっても、そこから売上に結びつく設計がなければ継続性がない
SNSが万能に見えるのは、成果を出している会社が“土台=マーケティングFIT”をしっかり整えているからです。
成功する企業がまずやっていること
SNSで成功している企業は、以下のようなことを“投稿前”にやっています:
顧客アンケートやインサイト調査で「どんな悩みを解決するのか?」を明確にする
自社の強み(価格、技術、コンセプトなど)を言語化し、発信軸を作る
商品やサービスの受け皿(販売導線・LP・決済手段など)を整えておく
売れたときにしっかり利益が残るよう価格設計を見直している
ここまでやってから、ようやくSNSのテクニックが効き始めます。
つまり、“バズる会社”は、すでにバズる準備が整っている会社なのです。
まとめ:SNS戦略は「戦略」のあとに
SNS運用やインフルエンサー施策を検討している方は、まず立ち止まって、こう問いかけてみてください。
「自社のマーケティングFITは整っているか?」
この問いにYESと自信を持って答えられるようになったとき、SNSはあなたの最強の味方になります。
バズるための準備は、SNSではなくマーケティング戦略から始まっているのです。
SNSで成果を出すためのマーケティングFITチェックリスト
以下の質問に「YES」で答えられますか?
まだなら、まずはそのポイントから整えるのが“バズる第一歩”です!
① 市場のニーズ編
□ 自社の商品・サービスは、顧客セグメントの明確な悩みや課題を解決している
□ 「誰に向けて売っているのか」が具体的に説明できる
□ 顧客アンケートやヒアリングを通じて、ニーズを言語化できている
② 自社の強み編
□ 他社と比べたときの「明確な違い」がある
□ それを一言で説明できるキャッチコピーやコンセプトがある
□ 自社ならではの実績・経験・技術・こだわりがSNSで伝えられる状態にある
③ リソース・体制編
□ 発信を継続できるだけの時間・人材・ノウハウがある
□ SNSで問い合わせが来たとき、すぐに対応できる体制がある
□ 商品・サービスの受け皿(LP・購入導線・在庫など)が整っている
④ 収益性・ビジネスモデル編
□ SNSからの流入が、売上や利益につながる仕組みがある
□ 一時的な話題で終わらず、リピーターにつなげる設計がある
□ 「売れれば売れるほど赤字になる」ような構造になっていない
⑤ 一貫した戦略編
□ 発信の目的(知名度UP?売上?採用?)が明確になっている
□ SNSの発信内容が、商品やブランドの方向性とブレていない
□ 短期の成果に一喜一憂せず、長期視点での運用戦略がある
合計チェック数で診断!
13〜15個YES:マーケティングFITはバッチリ!SNS発信が成果につながる状態です
9〜12個YES:あと一歩で安定軌道。弱点を整えれば効果UPが狙えます
5〜8個YES:要改善ポイント多数。SNS前に戦略の見直しを
0〜4個YES:今はまだ“準備段階”。焦らず土台づくりから始めましょう
まずは、焦らず“土台”を整えることから
SNSで成果を出すには、ただ発信を始めるのではなく、まず「何を・誰に・どう届けるのか」というマーケティングの土台を整えることが大切です。
SNSはあくまで“加速装置”。そこに乗せるメッセージや商品力が定まっていなければ、どんなに優れたテクニックを使っても反応は得られません。
このブログが、「なんとなくSNSを始めてみる」前に立ち止まり、自社の強みや方向性を見つめ直すきっかけになれば嬉しいです。
次回予告|SNSで“伝わる”投稿テクニック、実践編へ
次回からは、SNS運用における具体的なテクニックや投稿アイデアについて、連載形式でお届けしていきます。
どんな投稿が反応されやすいのか?
実際にフォロワーが増えた投稿事例とは?
インフルエンサーを活かすときの注意点とは?
といったテーマを中心に、現場での実践例も交えてお話ししていく予定です。
マーケティングFITという“地図”を持ったうえで、次は“どう走るか”。
そんな実践フェーズに進みたい方は、ぜひ次回もチェックしてみてくださいね。 InnovatIon CEO Ishihara